しょっくのこと

いつの間にやら2ヵ月以上も更新していなかったことに気づき、我ながらちょっと驚いてしまったです(苦笑)。ハイクの方をぼちぼち書いてたせいか、そこまで放置してるつもりがなかった…。
しかしあんまり突っ込んだ語りはやはりハイクでは書きにくくて、3月の帝劇詣でについて書きたいなーと思いつつもほったらかしていたんですが。今更ながら、自分的記録ってことで書いておこうかと。レポでもなく内容にも大して触れておらず、ただ自分が思ったことを書き散らしているのみですので、アドリブのこととか詳しく知りたい方はよそ様の素敵レポをご覧下さい。
大したことは書いてませんがいちおー畳みます。3月16日夜と17日昼公演を観ましたがどちらの感想という訳ではなく、2年ぶりに行った帝劇で今年のしょっく自体に対して思ったこと、です。




今年の公演が帝劇に戻ってからは初観劇だったんですが、ということは昨年震災で行けなかった私にとっては2年ぶりの帝劇でして。博多座で観た時とはやはり違う感慨がありました。
自分的にびっくりしたのは、博多座で観劇した時より更にぼろぼろ泣いてしまったことで(笑)。なんせにゅーほらいずんで既に泣いてたという…ここ泣くとこかよ早えーよオレ、と自分ツッコミしながら観てたんですけども(笑)。なんかね、見慣れたあの可愛い振り付けをこーちゃんがにこにこきらきら歌い踊ってるの見たら、泣けてきてしまったんですよね…。また帝劇に来ることができた、という実感がそこで湧いたんだなと。
それからウチ&リカの告白、ここは博多座の時の方がぐっときたかなー。まあ2回目だしねと思ってたら、その後コウイチが屋上での歌を歌いだしたところでぼっろぼろ涙が…。お恥ずかしい話ですけど、このシーンが追加されたことで、私はようやくしょっくという物語に希望を見出すことができたんですよね。これまではずっと、コウイチっつーかこーちゃん自身が生きて希望を掴む物語を見たい、やってほしい、と思いながら観てたんです実は。コウイチも最期倒れる時、天へ伸ばした手にしっかりと希望を掴んでいるんだと、今年のしょっくでやっと理解できたんでした。こーちゃんファンの皆様からしたら、何を今更と思われることでしょうけども(汗)。
そんで、夜の海から大桜、こんてぃにゅーと、もうほぼ泣きっぱなしで。理解の仕方が変わると同じ舞台でもここまで感情が変わるのか、と新鮮な気持ちに。しょっくに限らず映画とか本とか含めても、ここまで泣いたのってほとんど覚えがないくらいで…永遠の仔を読んだ時以来かな…。まあ、泣いた泣いたってそればっかり言うのもアレですけども(苦笑)、自分にとって今までのしょっくとの違いの端的な表れだったと思うので。
博多感想でもちょっと書きましたけど、正直に言えば純粋にしょっくという舞台の質の向上による感動だけではなく、昨年震災で中止になって観られなかったのを今年は無事に観られたことによる感慨、という部分も大きいだろうなと。でも今年のしょっくの進化というのは、震災を受けてのことでもあるのも確かだろうし。震災のような大きな出来事のあった後のエンタメってのは純粋に作品そのものの出来だけじゃなく、そういう部分も含めてのものだよなーと、そんなことを思ったりもしました。
今だから笑い話にもできますが…実は昨年の4月か5月頃に、来年はしょっくが上演されないことが決まった…という夢を見て、そんなのいやー!と思って飛び起きた、てことがありまして。私って何だかんだ言ってしょっく観たいんだな、好きなんだな、とその時しみじみ思いましてね(笑)。
なので再び帝劇でしょっくを観ることができて、更にコウイチが最期に見た希望も感じることができて、本当に心震える経験をして。まさにこんてぃにゅーの歌詞のような気持ちになって、帝劇を後にしたのでした。


そして今回改めて思ったのは、こーちゃんというひとは本当に、ひとつの光りだなあということ。帝劇という場所に凛と立つ佇まい、その変わらなさが救いなのだなと。
なんか、昨年つよしさんライブに行った時とも、キンキコンに行った時ともちと違う感覚だったんですよね。またこの場所に来ることができた、またこの舞台を観ることができた、という思いは。
もっと色んな舞台をやって欲しいとか色んな演出家と組んで欲しいとか、そういうこととはまた別に、今年もしょっくを観られたというのはとても心強いことでもあるのだと。紛れもなく私はそう感じた、のでした。


あとひとつ印象深かったのは、カーテンコールでの挨拶。私が観た2回ともこーちゃんは、しょっくで表現したいことについて「走り続けることの意味」「一歩踏み出すことの勇気」「ひとつになることの大切さ」と言っていたんですが。「走り続けることの意味」は前々から言っていることだけど、あとの2つは私の知る限りでは今まで言ってなかったと思うんですが…これってつよしさんも言ってるよなあと。「ひとつになることの大切さ」は言うまでもなくファミリーですけども、「一歩踏み出す勇気」ってエンドリ立ち上げ当初のみなとみらいの頃によく言ってたことだったんで、今こーちゃんの口から、しかもしょっくの挨拶で聞くとは思わなくてちょっとびっくりしたんですよね。
まあつよしさん独自の表現ではない普遍的な言葉だし、偶然かも知れませんけども。でもそれぞれ両極端のことをしているかのようなソロの場でふたりが同じ言葉を口にしていたというのは、表現したいことの根っこはやっぱり繋がってるんだなという感じがして、胸があったかくなったんでした。


4月も半ばに差し掛かり、完全に未知の領域に入っているしょっくですが。あと3週間、座長始めカンパニーの皆さんがひとりも欠けることなく、ラストまで走り抜けられますよう。