平安神宮初日

大型台風の近づく中どうなるかとはらはらしつつ京都へ向かいましたが、無事開演・終了しました。これがまた色々神掛かってまして(笑)。
17時頃から18時くらいはかなり強く雨が降ってたんですが、開場時間近くになってきたらなんとぴたりと止みまして、それから開演までほとんど降らず。見上げると雲まで薄くなっていて(流れがめちゃめちゃ早いのに厚い雲は切れたまま掛からない)、神宮上空にまるでほんまに龍神様がいるかのような雰囲気。始まったら降ったりしてねーなんて友人と言ってたら、これまた演奏始まってつよしさんが第一声を発した瞬間にぱらぱらと小雨が(笑)。そしてその後は時折小雨がぱらつく程度で、一瞬だけ強くなった時もかなり奇跡的なタイミング(笑)。風は時折突風が吹いて巻くものの、周囲の木がざわざわする音とかスモークが拡散したり渦を巻いたりする様とかが逆にいい舞台効果的になっていたり。まるで台風が演出の一部みたいな、野外ライブの醍醐味を味わいつつ被害もほぼなしという、終わってみれば今日来れて本当によかった!という素晴らしいひと時でありました。
こんな素敵な体験ができたのも、悪天候の中がんばって歌い演奏してくれたつよしさん、メンバーの皆様、そして何より開演に向けてがんばってくれたスタッフの皆様のおかげであります。ありがとうございました!あと2日間も無事終了しますように!
あ、ネタバレ書く前にひとつ。帰りに大鳥居そばのバス停から出る京都駅行き臨時バス、三条京阪と四条河原にも停まるので、京阪や阪急を使える方にもおすすめですよ〜。私は京阪で帰ろうと三条まで歩くつもりでいたので、このバスがあって非常にありがたかったです。並びはしても次々にバスが来るのですぐに乗れたし、京阪だと電車も空いてるしで、とても楽チンでした〜。料金は一律220円。(市バスの回し者ではありません・笑)
以下ネタバレありです。畳みますー。



ステージ上に立ち並ぶビニールテント、つよしさんの立ち位置にあるのだけは天幕風。最初の薬師寺でもステージに設置されていたものの開演直前に撤去した、あれと同じものかな?
つよしさんのお召し物はどうなってるのかイマイチ分からなかったんですが、ゆったりした赤系の民族衣装っぽかったです。ちょっと作務衣風でもあったような。お髭はなし。ちと残念(笑)。これでお髭だと胡散臭くて最高なのに(笑)。勿論お髭なくても素敵ですよ☆(髭担ですんません・笑)
1曲目はつよしさんがベースを持って『美我空』。ベースも上手くなった?前よりベーシストっぽい音になってたような。ベーシストっぽい音って何だ(笑)。要するにかっこよかったってことで!(…)
2曲目は全然聞き覚えのないイントロで、まさか今度のシングルのカップリングなんかやらないよねと思っていると、歌いだしたら『NIPPON』!いやこれ全然違う曲になっててびっくりしました。そんですげーかっこよかった!つよしさんのギターがめっちゃ色っぽい音で、勿論弾いてるつよしさんも遠目ながらセクシーで、今だけ双眼鏡欲しい!と思いました(笑)。←濡れると中に水が入るかもだし雨だとどうせ使えないだろうと思って持って行かなかったんでした…あの伝説の横スタキンキコンで双眼鏡を駄目にしちゃったもんで(笑)。歌い方も抑え気味の声が堪らん艶を醸してるし、これもう1回聴きたい…!つか音源残してくれえええ!!歌も勿論だけどつよしさんのあのギターをもう1回聴きたい…。
続いてまた聞き覚えのない感じのイントロ…だけど今回は昨年の平安神宮の時と違ってベースラインがそのままなので曲は分かった、『Love is the key』。ゆったりめの、これまたエロスな雰囲気のアレンジと歌い方。かっこよかったわああ!
次はシンセに座ったのでバラードかと思いきや、つよしさんが弾き始めたメロディは意外にも『E☆E』!原曲とも、おととしのライブで生演奏したのともまた全然違う感じ。途中曲の区切りとか全部つよしさんが手でメンバーさんに指示していて、かっこいい…!と痺れるわたくし(笑)。つうか、鍵盤弾くのも上手くなったなー!
そのままシンセで『時空』。ちょっとアレンジ変えてて、ホーンが入ったり。この時のレーザーの演出がめっちゃ綺麗でした。風が強くて巻くのでいつもよりスモークの動きが激しく、いつもと違った雰囲気の効果になってたなーと。
立ってマイクを手に持ち、『Help me Help me…』のI love youバージョン。「いっそ死んでしまえば 楽になる」がやはり胸に刺さる。でもそれで「Help me」ではなく「I love you」と歌い上げるつよしさん。きっともう「Help me」と歌うことはないんだろうな。てなこと考えると泣きそうですよ!泣かないけど!最後の方アドリブで、「たったひとりの君だけを愛してる」「たったひとりの君と僕とで愛をしている」と歌ってまして。ええもう、ふおおお…!!てなりましたです(笑)。この曲のラストでそんなこと歌われると余計にクるわー(笑)。
それからピアノのみで『空』。この時ちょっと風が強めに吹いてて、そしたら「桜のリズム」を「夜風のリズム」に変えてました。今回Wキーボードだったので今までのピアノのみバージョンとはちょっと違う雰囲気。十川さんのピアノの音にスウィンゴさんのキーボードが重なって、少しやわらかい雰囲気になってたなーと。ホントにピアノのみだとやや緊張感があるけど、それがやわらいでたというか。
本編ラストは『縁を結いて』。これはシングルそのままの演奏。これ歌ってる時にざーっと雨が強く降ってきたんですが、それが私は気づかなかったんだけど「風詩雨(かぜうたう)」のところだったと後で本人が言ってまして(笑)。風だし雨だしね!
歌い終わるとつよしさんは客席に一礼し、メンバーさんと共にハケていきまして。ここまで歌以外はひと言もなく、え?終わり?終わりなの?と戸惑い気味にアンコールの拍手を始める客席。十人十色の時と同じかー、と思いながら拍手しつつ待っているとやがて再び全員登場。そしてここでようやく話す…のかと思いきや演奏が。
アンコールはまさかの(笑)『空が泣くから』…イントロで客席が笑い気味にどよめいたよね(笑)。今この状況でそれ歌うのかと(笑)。まあこの曲の時にはぱらつく程度でそんなに降らなかったんだけど(笑)。いやーしかし、風が吹き雨粒が舞う中でのこの曲は、非常に雰囲気がありました。雷のSE入るところなんか、ほんまに雷鳴ってるみたいでしたよ。細かい雨粒がレーザーを反射してキラキラしてて、めっさ綺麗でした。ところでこの曲、「あの日へと戻ろう」って詞がありますよねえ。最近つよしさんが言ってる「戻ることが未来」に通じるよなあと聴きながら思って、そういや当時あの日に戻るっていうのはどういう意味なんだろうと思ったよなあと思い出し(単純に過去に戻るっていう解釈だと唐突すぎるなーと思ってた)、そうかそういうことか!と今更何となく納得したんでした(笑)
ここでようやくMC。昨年より時間が短いのでコンパクトにやらざるを得ずこういう形になった、というようなことを。昨年に続いて平安神宮でやらせてもらえることになったご縁と、「様々な困難を乗り越えて」ここまで来たお客への感謝を口にしてらっしゃったです。やはりかなりファンのツイートを見てたそうで、「今から新幹線乗りまーす、とかね」と(笑)。それと今回は、京都から祈りを、というコンセプトでやらせてもらった、という話をしてました。ホントはその辺もっと色々話したいんだろうなと思うけど、時間がないので突っ込んだ話はせずにMC終了。シングルとか今後のライブとかそういう話は出なかったです。
そして最後に短めのセッション。も、もうちょっと聴きたい…!てところで終わってしまってちと物足りない感が。スティーブさんがつよしさんに呼ばれシンバル(だと思うけど私の席からはよく見えなかった)を持って前に出てきて、向かい合ったつよしさんとギター対シンバルという珍しい組み合わせのセッションしてたのが面白かったです(笑)。コーラスの女性(ギター名越さんの奥さん!)が民謡歌手みたいなスキャットしてたのも印象的でした。沖縄民謡っぽかったかな?
セッション終わって、つよしさんが「パンパンしましょうか」と…ぱんぱん?ああもしかして参拝のこと?という空気が客席に流れる(笑)。つよしさんがメンバー全員を前に呼び、並んで大極殿に向かって二礼二拍手一礼。勿論客席も一斉に。そしてメンバーさんがハケていこうとするところで、つよしさんが思い出したようにメンバー紹介を始め、慌てて戻る皆さん(笑)。名越さんとコーラスさん(十人十色の時に名前言ってたと思うけど忘れた…)はまとめて「名越夫妻!」と紹介(笑)。「とうとう夫婦で出る人が出てきましたねえ。僕も嬉しいですけど」と言ってました(笑)。
全体的には今回は、穏やかでやわらかいながらぐっと強い芯で立つつよしさん、という印象でした。なんせ時間が短いので物足りない感はありつつも、雨風と相俟っての臨場感でおつりがくるお得感もあり、ぎゅっと内容の濃いライブでありましたー。つうか何より、ホントに何事もなく無事終了してよかった…。