エンドリ総括

皆様がBPM祭りで盛り上がっている中、空気読まずにエンドリな記事を上げるわたくし。だってこーちゃんアルバム聴いたりDVD観たりする前にエンドリ様の感想をもうちょっと書いておきたかったんだも…これ書いてすっきりしたら噂の萌えDVD観るよ!手元には初回盤が届いてるので(今回は初回のみ購入)、ひとまず開いてブックレットは堪能しました。…前半はふーん美人さんねーとぱらぱら見てたのが、後半のスタジオ写真で手が止まり。な、なんじゃあのかわいいの!こんなのと仕事しなきゃいけないなんてスタッフも大変!普段は髭ぼーぼー寝癖ぼーぼーでいて下さい!


ええと(笑)。で、エンドリ様。レポ的なものを求めておられる方には全く何の役にも立たない、個人的な感想をだらだら書いてるだけなので、そこら辺はご承知いただいた上でお読み下さい。
今回のエンドリ様は、ひと言でいうならとにかく愛に満ちておられました。短い準備期間にも関わらずしっかりつよしさんをサポートしてくれた、あたたかいメンバーの皆さんやスタッフの皆さんに囲まれ、楽しげに歌い踊り奏で愛を放つひと。ライブ自体はタンクの頃の雰囲気であるように見えて、あの頃全身に隈なく纏っていた、自らを鼓舞する為の武装がない。手に馴染んだ六弦のみを携え、身の内の衝動を吐き出すのではなくあふれ出る思いを、誰かに(それは特定の個人かも知れないし、我々ファンなのかも知れない)伝えたい思いを愛を歌に乗せて放っておられた。少なくとも私にはそう見えました。あ、勿論KOKANのマグナムも臨戦態勢で(笑)。
昨年のエンドリともまた違っていて。どこがどう違うかというと、端的に表れていたのはやはり即興の詞だったなあと。昨年の即興は、告白と決意、という感じが全体的に共通しており、つよしさんの心の叫びに胸を鷲掴まれることが多かったです。その最たるものが、広島オーラスでの「あの日の僕はたった一度の命を諦めた 逃げ出した」「この手で 彼を傷つけた 君を見失った それを言えないまま」「だけど僕はどうしてか生きる 死ぬなんてこと 勇気もないくせに」…といった下り。バラード聴いて泣くとかまずないわたくしですが、これはさすがに泣きました…。それから「誰の痛みも僕が抱き締めよう だって僕は愛だから」「さあ言おう 愛を」と高らかに愛を叫ぶエンドリ様。心に残る即興が多かった昨年のツアーの中でも、ダントツで印象の強い歌でした。
そして今年はというと、即興の前に毎回「今降りてくる言葉を音楽に乗せて、今日だけの歌を歌います」的な前置きがあるところから違ってて。俺の心の叫びを聴いてくれ!というような雰囲気はほとんどなく、降りてくる言葉を掴まえて歌う=シャーマン、みたいな感じだったなあと。あ、これ先々月のばあふあうとの感想で書こうと思いつつ書いてないままなんですが、つよしさんはつよしさん自身のシャーマンなんだと思うんですよ。どうもとつよしっていうコアな存在があって、エンドリ様にしろつよむらさきさんにしろそのコアが放つものを表に出す為のシャーマン、なんじゃないかなあと。だから王様とシャーマンが矛盾なく同居してるんじゃないかと。私はつよしさんが色々名義を変えたりするのは、洋服をごっそり着替えるようなものだと思ってるんですが。それと同じで、エンドリ様だったりつよむらさきだったり、その時々の表現したいことや都合(…や、今回は時間がなかったからエンドリをやることにしたというようなことをご本人も言うてたし・笑)に合わせて表に出てくるシャーマンが変わる、ていうことなんじゃないかなあと。そんな説が正しいかどうかは分かりませんが、そう考えるとつよしさんのあれこれが割と分かりやすくなるような気が。するけどどうでしょうか(笑)。
ちなみに上記の洋服お着替え説、つよむらさきさんまではクローゼットごとごっそり取り替える勢いでしたが、昨年の薬師寺とえぬえっちけーのエコうたで、今後はそこまではしないんじゃないかなと思いまして。でっかいクローゼットに色んな洋服を詰めて、その都度チョイスして着替える感じになるんじゃないかなと。そんな予測を何となく立ててたんですけど、まあそんなに間違ってなかったかな、と勝手に思ってます(笑)。
で、昨年と今回の何よりの違いは、今回はつよしさんがとにかく幸せそうだったということ。エンドリ特有のどぎつさはあっても、そこに毒をさほど感じない。昨年までは確実にあった毒々しさが鳴りをひそめ、代わりに何もかもを楽しむような余裕が感じられた、ように思います。エンドリはまず、キンキではとても出せない身の内の毒を吐き出す場という役割が大きかったと思うんですが、そうか毒出しはひとまず終わったのか、と。それがいちばん象徴的に表れていたのが、今にも天に上ってしまうんじゃないかと思うくらいの(笑)オーラスダブルアンコールでの即興、だったかなあと思います。「ねえ 神様」と歌いながら天井を見上げ、天へ手を差し伸べる姿が印象的でありました。
昨年と今回のこの違いは何だろう?と考えていたんですが…赦し、かなあと。自分で自分を赦せるようになった、んじゃないかなあという気がします。過去に自分がしたことへの悔いをずっと抱えていたのが、懺悔し何らかの赦しを得て、心の枷が取れたみたいな…。何せ昨年の告白がアレだったんで(笑)我々の与り知らぬところでこーちゃんとなんかあったんかなあと余計な勘繰りもしますが、別に何もなくても大勢のファンの前で告白したことで、つよしさんの内面に変化があったのかなあと。でも石舞台や薬師寺はそこまででもなかったしな…むしろ薬師寺はタンクの頃のつよしさんを思い出す感じだったし。なんなんだろうな?まあ石舞台と薬師寺は外部主催のライブで、自分をさらけ出すというよりはその場にふさわしい音楽を奏でるという方が強かったし、薬師寺の時はそのちょっと前にお母さんが怪我をして入院していたというのが影響してたんだろうなと思いますが。やはりエンドリはその時その時のつよしさんの状態を最も分かりやすく、目に見える形で表す場なんですねえ。
で、わたくし個人の結論。あくまで好みの問題ですが、胸をぎゅっと鷲掴みされて奥深いところのツボをぐりぐりされたのは昨年の方だったなと。今年はとにかく楽しいライブであり、つよしさん楽しそうだなあ幸せそうだなあよかったねえと微笑むような、そんな感じのエンドリでありました。考えてみたらエロ度も去年のが高かったな…今年はなんか淫靡さが薄かった(笑)。マイクおっ立てて高速で突き上げてましたけどね(笑)。なんつか、明るいエロだったのよね。髭なかったしな!(そこか)

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追記。つよしさんはよく歌詞替えをしますが、今回はそれが『Help Me Help Me…』でした。歌詞中の「Help Me」を全て「I Love You」に替えていた、というのは他の方のレポでもたくさん書いてありましたが。それだけでなく、「いっそ叫んでしまえば 楽になる」と2回繰り返すところを「いっそ死んでしまえば 楽になる そっと死んでしまえば 愛になる」と歌ってまして。福岡でそう歌っていたとお友達に聞いてドキッとし、でも名古屋ではたまたまなのかそれはなく(I Love Youには替えてました)。福岡だけだったのかなと思ったら、代々木でも大阪でも歌っていたんでした。
お友達も言ってたんですが、もしかしたら元々の歌詞はそうだったのかも知れないなと…当時はつよしさん本人がそう歌えなかった、もしくはそこは変えた方がいいと周りに言われてやめた、のかも知れない。まあ本当に今回そう変えることを思いついたのかも知れませんし、真相は分かりませんけども。
ただ何となく思ったのは、去年までのつよしさんだったら、「いっそ死んでしまえば 楽になる」だけだったんじゃないかなと。その後の「そっと死んでしまえば 愛になる」は今年だから出てきた言葉じゃないかなと。死んで楽になりたいだけじゃなくて、もしもそうして死んだら愛になりたい、みたいな感じはオーラスの即興とも通じるし。うんまあ、あんまりそういうこと言われたくはないですけどね、正直(笑)。でも死にたかった自分も忘れるのではなく受け入れて、今こうして愛に満ちて歌ってるんだなあと。強くなったなつよしさん、と改めて惚れ直すのでした(笑)。