あのころ君は

他のブログさんの記事で書かれていたことについてあれこれ考えていたら、どうも語りモードに入ってしまったので書いてみようかなと。ひと様のところのコメント欄をこれ以上長くするのもアレだし(笑)。(つうかすみませんホント…)
で、長くてまとまりない上に、色々とアレな感じ(どんな感じ…)の話なので畳みますー。携帯の方は長くてすみません(汗)。


もMさんが書かれていて、私もついつい乗っかってコメントを書いてきてしまったんですが。「つよしさんはいつから死んだ魚のような目をしなくなったのか?」という話題でありました(だらだらコメントを長くしてたのは直接その話ではないですが)。*1
それで思い出したのは、去年薬師寺ライブの後に突然見たくなって引っ張り出した、ロッソのライブDVD。久しぶりに見るとつよしさんの顔つきというか、目つきがあまりに今と違っていたので、びっくりしまして。ぶっちゃけた話、ロッソの時のつよしさんは明らかに病んだ、それこそ死んだ魚のような目つきをしていたんでした。そういえばそうだった、当時のつよしさんはこの目が端的に表しているようにとても危うくて、今にも何か切れそうな雰囲気を漂わせていたんだった。あれから考えると今のつよしさんは本当に落ち着いたよなあ…と、なんか色々と感慨深くなったんでした。当時は当時でその病みっぷりが何とも危なげな、狂おしいような魅力にもなっていて、それで心臓を鷲掴みにされてたんですけどもねっ(ひどいファンですみません…)(や、勿論つよしさんがすごく苦しんでたのは分かっていたし、それでかなり心配もしましたけども、それとこれとはまた別の話で…)。
んでSiの時には、もうその病みっぷりは薄れてはいたんですが。それでもライブ中よく苦しげにしていたのは変わりないし、客の目を見て話すこともほとんどなくて、俯いているか目を閉じているか宙を見上げているか、という姿ばかりが印象に残っている気がします。…そういえば石舞台でPINKを歌ったことで、色々皆様の感想を読ませていただきましたが。あの曲がトラウマになってる人がそんなにたくさんいらっしゃるというのを、初めて知りました…。鈍感ですみません…。私なんぞは今のつよしさんがPINK〜DEVILの流れを歌ったらさぞかっこいいだろうなー、歌って欲しいなー、ぐらいの気持ちでいたもんで…。あ、でもSiの時はステージ上の諸々が目に入らないよう、目を瞑って聴いてましたけどね(笑)。石舞台でのPINKは場所ゆえか今のつよしさんの心持ちなのか、かっこいいというより穏やかで優しい響きでした。
そしてエンドリになると、病んでいるという感じではなくなったし(少なくとも私の目には)、苦しげな様子も見せなくなっていてすごくほっとしたんでした。私個人的にはああいう狭いハコで派手な演出等なくただ音楽をやる、というスタイルのライブをつよしさんには是非やってほしかったので、それだけで十分嬉しくもありました。ただタンクはあれだけ狭かったにもかかわらず、やはりつよしさんはあまり客の目を見ていなかったなーと。ちなみに私はみなとみらいタンクの夏公演が始まった頃までは関東に住んでまして、なので春公演はほとんど週2ペースで横浜に通っておりました(笑)。この年の100回公演のうち、26〜7回行ってたという…引っ越さなかったらもっと行ってた筈…。こういちさんのミラコンとはしごしたのも良き思い出、二度とできないであろう貴重な体験になりまして。昼に横アリ、夜にタンクと、まるっきり違う世界を味わって、こんなふたりがコンビだなんて本当にこのひとたちは面白い!と、ふたりのファンであることの面白さをしみじみ味わったのでした。
みなとみらいタンクでのつよしさんは、以前のソロの時ほどには病んだり辛そうだったりはしていなくて、メンバーさんたちと楽しげに音楽に没頭する姿が見られて嬉しかったんですが。夏公演、秋公演と追加されていくにつれて、試行錯誤や何か壁があったり迷いがあったりするような様子が窺えてもいたように思います。まあ夏・秋の公演はあまり行けていないので、その辺をこうだったと言い切ることは難しいんですけども。
で、つよしさんが明らかに変わったと感じたのは、その翌年のお台場タンクで。3月の初日から3回と、終わりに近い6月半ばの公演を3回観たんですが。3月と6月では、つよしさんから感じる印象がかなり違っていたんですね。3月の時は何となく迷っているような、何かに苛立っているような感じがあって、MCも愚痴っぽい内容が多く、一緒に観た友人が「歌で終わって欲しかった…」と凹んでいたりしまして(私はえ?別にいつものエンドリ様じゃね?とか失礼なことを思ってたんですけど)。まあ確かにライブ後明るい気持ちになるような感じではなかったなあと。
でも6月に観た時は、そういう苛立ったり愚痴をこぼしたりというような後ろ向きな雰囲気がなく、「皆さんの嫌なことを、ここに置いていって下さい。僕が食べてあげますから」「後で掃除のおばちゃんが掃いてくれますから」と、つよしさんがそんなこと言うの初めて聞いた!的な発言をしてまして。更に特筆すべきことに、それまでの自分を反省する発言もありました。「守ってくれた人たちに牙を剥いたり失言したりしたことを、心から反省している」と、はっきり言っていたのです。「守ってくれた人たちに」と言って一旦言葉を切って、少し逡巡するような間があってから「牙を剥いたり〜」と続けていて、そのことにああ…!と思ったのでした。その間に、言いたい名前があることを感じたのは、決して邪推ではないと思います(それは更に2年後、昨年のエンドリ@広島オーラスで証明された訳ですが)。忘れもしない2007年6月10日、私は今日この言葉を聴く為にここへ来た!と思い、帰る道々お友達にメールを打ちまくったのでした。つよしさんがそんなことを言っていたと知っている人はあまりいないかもと思いますが…。
そしてMCだけでなく、セトリに『Love is the Key』が加わっていたのが大きな変化でした。エンドリになってからずっとディープなファンク、特にお台場でメインになっていたNARAアルバムはゴリゴリのファンクだったのが、Love is〜は久しぶりのシンプルなロック系。しかも珍しくシャウト気味な歌い方で、ちょっこれものすごカッコイイ!とすんごいテンション上がりまして。つよしさん見たい!でも踊りたい!と、結局あまりつよしさんを見ずにガツガツ首振ってたような(笑)。
と、それらの目に見える大きな変化もあって、3月に比べて6月はすごく前向きというか、顔を上げて地に足をつけて前を見ているという感じがしたんです。この間に何があってそんな変化がもたらされたのかは分かりませんが…オノさんからお手紙いただいたりしたのも、その理由のひとつではあるかと推測しますが。ただ確かこの時のタンクはテレビ関係のメディアを一切入れてなくて、オーラス翌日のライブイベントには雑誌取材すら入らなかったので(非常に勿体ない話ですが…だってオノさんからのメッセージだのジョンの作品を貸し出してもらっただのイマジンを歌っただの、そういうことが一切世間に知られてないなんて!)、まだ自分の言葉や表現が意図しない方向で伝わることを恐れていたんだなーと。まだ腹をくくるところまでは行ってなかったんだろうなと。
そしてお台場タンクが終わり、間もなくデビュー10周年記念39イベントが。今思い出しても胸が熱くなるような素晴らしい日でありました。この日のつよしさんは顔をぐっと上げて、広いドームの客席全体を見回しながら感謝の思いを口にしていたのを覚えてます。
とまあそんな訳で、つよしさんが死んだ魚のような目をしなくなったのは、お台場タンクの4〜5月の間である、とわたくしなりに結論。


んで変わったのはそのお台場タンクの最中ですが、きっかけはその前、Iコン直前の十六茶CM撮影でのハワイだろうなーと。Iコンではそのハワイでの出来事を、主にこういちさんがかわいかったエピソードを(笑)とにかく楽しげにたくさん語っていた、そんなつよしさんが印象的で。のちのちも何かと語ってたしねえ(笑)。そこを境につよしさんがキンキという場所への思いや愛着を語ることも増えたなあと…10周年イヤーに突入したというのもありますが。でもとにかく本当にハワイでこういちさんと一緒に行動したのがよほど楽しかったとみえて、何かその辺でつよしさんの内で鬱屈していたものに変化が起こったのは確実かと。そしてIコンオーラスで張り切ってこういちさんのお誕生日を祝おうとしたのになんやかんや思い通りにいかなくて苛々して、そんな感情を抑えきれなかったことで結果こういちさんに迷惑をかけてしまって、そんな自分にまた苛立ち…みたいなのがお台場タンク初期の苛立ったような雰囲気に繋がったのかなあと。勿論それだけが理由ではなく、ソロ関係で上手くいかないことがあったりもしたんだろうと思いますが。
それが4〜5月あたりに何かがあって、それまでの自分を深く深く反省し、でもただ後悔するのではなく前を向くことができるようになったのかなあと。こういちにたくさん迷惑をかけたけれど、これからは俺がこういちを、キンキを守る!と…。それまでにもそういう思いはあったと思いますが(みなとみらいの時にちらっとそれっぽいことを言ってたりもしました)、何らかの迷いや鬱屈が吹っ切れてきたのがその辺の時期、なんじゃないかなあと。

そしてあの、伝説となった(笑)Φコンを経て、つよしさんが始めたえんどりっくす。何度かライブに行きましたが、どの回でもはっきり感じられたのは、つよしさんが客の目を見て話しているということ。特にライブハウスではほとんどの客が一度は目が合ってるんじゃないかと思うくらい、一人一人を見ていたように思います。ロッソの時にはうつむいてぼそぼそと、「こういちが(隣から)いなくなることで駄目な自分がどんどん出てくる」と語っていたのが嘘のような姿で…(涙)。つよしさん本来のくっきりとした強い目力の復活を間近で感じ、ずっとファンでいてよかった、ずっと見てきてよかったなあと心から思いました。即興で歌う言葉も力強くて、『OH LORD!』で「時代よ 俺の愛を見くびるな」と歌ったのにはほんまに痺れたなあ…髪振り乱して髭面でそんなこと歌われたら、おおお男前…!と平伏すしかないってもんで(笑)。この頃のインタビューで必ず「もう腹を括ったんで」と言っていた、その言葉が嘘でも誇張でもないんだと思わせられる、そんなライブツアーでありました。何しろあのΦコンの後だったんで、何について腹を括ったのかじっくり問い質したいような、でもはっきり言われたらそれはそれで困るような(何が)、そんな気持ちにもなりましたけども(笑)。
…このまま緊急を経てびがく&エンドリの流れも書きたくなってきましたが、いい加減長いのでやめておきます…。記事分けて書くかも〜。上にちらっと書いたエンドリ@広島オーラスとか。

…とまあ、そんな感じで私はつよしさんの変化をとらえておるんですけども。数年間に渡ることなんで、ごくざっくりとはしてますが(十分長えよ)。勿論独断と偏見に満ちた解釈(あくまで解釈です)なんで、そんなの違う!と思われる方もいらっしゃることと思いますが、一ファンの勝手な思い込みということでさらっと流していただければと。それなりに記録を書いたりはしてますが、全く記録を残してなくて私の残念な記憶のみで書いている部分もありますので、間違っているところもあるかもです(汗)。
んでつよしさんソロの流れをメインにして書いてますが、それはその方がつよしさん個人の変化に関しては分かりやすいかな、と。ソロを始めてからは、ソロ期間中に何らかの変化があることが多いように思いまして。特にエンドリ以降は期間が長いのと毎年やるようになったことで、そういうのが目に見えて分かりやすいような。あと私の記憶もまださほど古くないので検証もしやすく(笑)。

うーん…大丈夫ですかね…(汗)。あの、わたしものすごく剛さんのこと大好きですよ!!愛してますよ!!(何となく主張してみる…)

*1:http://d.hatena.ne.jp/momo1216/20100601/1275404434 勝手にトラバすみません〜