つよし様@2010

今年のつよし様的活動はまだ何も分かりませんが、そんな段階での思うことをつらつらと。
批判的なことを書いているつもりは全くありませんが、つよしの言うことやること全て素晴らしい!正しい!と思っておられる方は読まない方がいいかもです。あと勝手な憶測・推測だらけですんで、そこはご承知下さい。
畳みますー。長いです(笑)。(携帯閲覧の方すみません…)


昨年のつよしさんのソロについては、ライブそのものはその時その時で楽しんできましたが、どうなんかなー…と思うことがなきにしもあらずで。その理由を考えていて思ったのは、おそらく最大の理由はつよしさん自身発の活動がほとんどなかったっていうことかなと。
石舞台・薬師寺・エンドリ・平安神宮と、ライブの数自体はそこそこあるものの、外部依頼と事務所に日程を入れられてのことで、それも急な話が多く。勿論、外部から依頼があるのはアーティストとして素晴らしいことだし、つよしさんも喜んでステージに立っていたことと思います。ただつよしさんのソロ活動っていうのはやはり彼自身の発信によるものがメインだと思うので、つよしさんの何かをしたいという明確な意志をあまり感じることができなかったというのが、昨年の活動を通して考えた時にもやっとしてしまう要因なのだろうと。
私個人的には、つよしさんのソロは自分の好みに合う合わないというのも大事ですけども、いちばん重要なのはつよしさんが何を思い何をしたくて活動しているのか、ということで。エンドリ以降のソロ活動を私が大好きなのは、そこがすごく明確であり、後で振り返った時に1年を通しての軌跡が繋がっているのが分かるという面白さがあるから、なんですね。ひとりの男の生き方を、物語を読むみたいに読み解けるというか。ああ、あの時のアレが今ここに生きてきたか!みたいな感じで、昔ひっそりと張られていた伏線が回収されるのを目の当たりにするような、そしてまた新たな伏線が張られていくのを気に留めつつ物語の先を読み進むような、そういう面白さがたまらんのです。ま、単純につよしさんの歌の持つ力とか、エロスとか(…)にやられてるってのもありますけどね(笑)。
物語って書きましたけども、どうも私はキンキさんのことを物語の登場人物的に見ているようで。つよしさんとこういちさんのふたりが主人公であるキンキキッズ物語を本編とするなら、それぞれのソロ活動は外伝に当たるという感覚です。つよしさんソロは名義も違うし内容も本編とはあまりに毛色が違うので、外伝ではあるけど別物の物語として読めるようタイトルもレーベル(本編が出版社のメインのラインから出ているとして、つよしさん外伝はノベルスで発行とか)も変えて出されている、みたいな。本編を楽しむ分にはつよしさん外伝は読まなくても影響ないし、本編とこーちゃん外伝を愛している人の中にはつよしさん外伝を好まない(毛色が違いすぎて好みに合わない)人も少なくないけど、ハマる人はものすごくハマる独特さが魅力でもある。でも全く別物のように見えて、よく読むとたまーにちらっとこーちゃんの影が見えたり、本編と繋がっている伏線が隠れていたりして、そういうのを見つけるのもまた醍醐味だったりもする訳です。
そんな例えからいくと、昨年のつよしさんソロは外伝のそのまた番外編だったようなものかなと。石舞台・薬師寺・エンドリ・平安神宮という、四つの短編で構成された短編集。それぞれ面白いんだけども流れとして繋がっている訳ではないので、いつもの物語性を期待するとやや肩透かしだったかな、と。そう考えると納得いくかな〜、てなことを考えていたんでした(笑)。
んで、こっからは完全な憶測ですが。昨年つよしさんがやりたくて実現しなかったことが何なのかは勿論我々には分からないんですが、おそらくその中の大きなもののひとつには、平城宮跡ライブがあるんじゃないかと思います。復元された大極殿を見たファンはまず間違いなく全員がここでライブがあるに違いないと期待したし、つよしさん自身ははっきり口にはしていないものの(ラジオではちらっとほのめかしてたのかな?聴いてないので分からないんですが)、1300年祭の昨年のうちに実現したいと思っていた筈だと。それに昨年こそ公には口にしていないけれど、ここでライブがしたいとこの数年で何回か発言している思い入れのある場所で。平城遷都1300年祭の中で平城宮跡ライブを行うというのを、おそらく昨年の活動のメインに据える気持ちでいたのではないかと。一昨年のライブで「1300年祭実行委員会の方から電話をもらった」と嬉しそうに話していたし、奈良側からは(市も県も)強いオファーもあったんじゃないかと推測してもいいかと(何せ観光大使でもあった訳だし)。でも、いざとなると実現しなかった。何故かは分からないけれど何らかの事情で、強く希望し昨年のメインになる筈だった(かも知れない)平城宮跡ライブは行われず、つよしさんの思いは宙に浮くことになってしまったのではないか、と。石舞台に薬師寺と奈良でのライブはありましたが、どちらも1300年祭事業そのものとは直接の関わりなく開催された公演であり、話をいただいたことに感謝しつつももどかしい思いもあったのではないか、と。石舞台の時はまだ5月で1300年祭の終了まで間があり、実現する可能性が消えてはいなかったと思われますが。そう思うと、昨年のライブで最も心に残ったのが石舞台であったことも、納得できるような気がしたり(平城宮跡ライブへの希望がまだあった、という意味で)。まあそれは私の個人的な感想なんですが。
そして昨年はソロでの新譜のリリースもありませんでしたが、しばらくリリースをしないかもというようなことを一昨年に言っていたりもしたので、そのこと自体はつよしさんの意志だった可能性が強いと思います。そこでもしかしたらキンキのシングルとKアルバムに力を入れるつもりでいたのかも知れない、と推測してみまして。ソロでの新譜を出さなかった理由がそれだとは思いませんが(今までもソロと並行しつつキンキのシングルやアルバムの作業もしていたので)、ソロで出さないからキンキの方に時間をかけられるという思いはあったんじゃないかと。しかし水面下でこーちゃんやスタッフと共に進めていたシングルとアルバムの計画は、何らかの事情で不可能となり、ソロだけでなくキンキでもつよしさんの思いは宙に浮くことになってしまった、と。
そんな状況の中キンキのシングルだけは、当初の計画とは違う形ながら何とか年内に発売できることとなり。スタッフ側からの合作という提案を受けて、元々合作に意欲的なつよしさんは自分が関わるもので昨年唯一の作品発表(音楽に限定して)となったシングル『Family』に対し、行き場を失くしかけていた情熱をがっつり注いだ…というような経緯だったんじゃないかなーと。私に分かる範囲での材料からそんな推測をしてみたのでした。
昨年は全てのライブを通してセトリがあまり変更されなかった(一昨年のエンドリともかなり被っていた)というのも、もやっとしてしまう原因のひとつなのですが。ライブ日程が急に決まることが多く準備期間が少なかったというのも大きな理由だろうと思いますが、それにしてもただでさえ演奏曲数が少ないのに(笑)変更がなさすぎる気がするので、物理的な事情のみでなくつよしさんの心情がかなり反映されているのではと考えてみたり。セトリに大きな変更がなかった=つよしさんに取って昨年は活動も心情も大きく動く年にはなり得なかった、ということなのかなと。主に演奏された曲について考えてみると、ライブの盛り上がりの定番曲でありつよしさんのファンク魂を色濃く反映している曲(FUNKASY、Love is the key、Chance Comes〜、Blue Berry)、思い入れの強い『ソメイヨシノ』、奈良を思って作った曲(時空、空)、締めくくりの曲として定着し今の思いを乗せられる『これだけの日を〜』…といった感じがするように思いまして。それらをメインにして1〜2曲変えるというセトリからは、身も心も鎮めて変化を求めない、じっと何らかの時を待つ…鳴りを潜める、というイメージが浮かんでくる気がするなと。そういう風に考えてみると石舞台のセトリのみが、PINKや音楽を終わらせようがあったりして他の昨年ライブとはちと趣が違うので、上記の石舞台の時にはまだ平城宮跡ライブの可能性が消えていなかった仮説に繋がるんじゃないかなーと…勿論こじつけですけどねっ。
そうなると昨年の即興が、愛に満ちて愛を捧げる感じのものが多かったというのがやや納得いかないような気もしますが、そういう心持ちでいようと自分に言い聞かせていたのかも知れないなと。エンドリでのつよしさんがとても楽しそうで幸せそうに見えたのは、とにかくその場を目一杯楽しもうという思い、そして何があっても自分には音楽があり仲間がいるという気持ちからだったのかなと…って、ここまでくるともう推測どころか捏造になってくるので、これ以上はやめておきますが(笑)。
と、そんな感じで昨年のことを振り返ってみて思うのは、昨年のつよしさんの活動で最もつよしさんらしかった、最もつよしさんの意志が反映されていたと思われるのは、BARFOUT!の連載だったんじゃないかと。正直言ってわたくし、昨年のつよしさんソロはライブよりもばふあうとの写真にテンション上がったんですよね(笑)。特に後半かなー。最新号はあまぞんで注文しているものの、品切れ状態のままでまだ見れてないんですが(年末年始バタバタしたので年明けてからにしようと思ってたら、品切れしてたという…)。単純にお髭で男っぽくてカッコイイ!てのもありますが(笑)、何かをしたいという情熱を感じられたのがライブよりもばふあうとの写真、だったんですよねー。その連載があったことで、活動全体は停滞し鳴りを潜めているように見えても、奥底でふつふつと滾るものがある…という風に感じられまして。そういえば平安神宮ライブでは、使われていた映像の中にばふあうとの写真を思い出させるものがあったりもしました。平安神宮といえばFUNKASYとLove is the keyのアレンジがまるで別物のように変わっていたり、今まで皆勤賞だったバンマス十川さんが参加できずピンチヒッターのピアニストさんがいたことでセッションも雰囲気が違っていたりして、セトリこそ変わらなかったものの今後に繋がるかも知れない何らかの変化を感じさせるものがあったなあと。ばふあうとの連載と、昨年のソロ活動の締めくくりとなった平安神宮でのそんな雰囲気が、昨年動けなかった分今年は何かガツンと来るんじゃないか…と期待させる、そんな気がするのでした。そもそもリリースこそなかったけどちょいちょいレコーディングをしているような様子はあったしね。水面下で何をしていたのか、今年は明らかになればいいなと!
つよしさんは0か100かという人なので、昨年は平城宮跡ライブができないと確定した時点で、中途半端なことをするくらいならもう今年は動かないと決めたんじゃないかなーと。与えられた仕事は勿論精一杯やるけれども、自分から無理矢理にでも動くことはしない、と。そして水面下での動きは翌年、つまり今年へ向けてのものに全て切り替えたんじゃないか、と。そう考えると昨年のつよしさん活動のあれこれがほぼ納得できる、ように思うんでした。


とまあ、番外編は番外編なりに裏を読んでみようという勝手な推測と憶測に満ち満ちた、昨年のつよしさんストーリーについてのわたくしなりの解釈でありました。
最初にも書いたしくどいようですがほんまに推測と憶測の嵐なので、昨年のつよしさんはこうだったんですよとひと様に押し付ける気は全くありません。今年の活動が明らかになってきたら、なんだよ全然違うじゃんよということになる可能性も大だし(笑)。今の時点でのあくまで解釈と、今年の活動へ向けての期待、ということで!
で、ここでは主にソロについて書きましたけども。似たような流れはキンキさんでも言えると思うので、勿論キンキさん活動も期待大!です。