最近読んだ本

そういやカテゴリ作ったくせに全然記事書いてなかった、とふと思い出し。横浜行かないのでキンキさん的話題もないし、最近読んだ本を適当に。


天冥の標 3 アウレーリア一統 (ハヤカワ文庫 JA)

天冥の標 3 アウレーリア一統 (ハヤカワ文庫 JA)

続きー!続きー!読んだ傍から次が読みたいよ!
小川さんの作品は絶対的な才能がある訳ではない普通の人々が、現場で懸命に努力して道を切り拓こうとする姿を描いていて、そこがとても好感持てます。『第六大陸』や『復活の地』あたりは、あまりSFを読みつけない人にもおすすめ。

前から興味があったのを、直木賞受賞を期に読んでみた。でも受賞作じゃなくこれですけど(笑)。だってもともとSFの人だもんね。
3冊とも読みましたが、主人公の女の子の心理や成長がSF設定の中に無理なく盛り込まれてて、SFエンタメとしても女の子の物語としても面白かった。で、これ帯に劇場アニメ化決定って書いてあったけど、いいのかな…あんな設定やあんなシーンはどうするんだろう…。設定変えたらさっぱり意味ないしなあ。最低でもR15だと思うんだけど…。

MORSE〈上〉―モールス (ハヤカワ文庫NV)

MORSE〈上〉―モールス (ハヤカワ文庫NV)

現在『ぼくのエリ』という邦題で公開中の、スウェーデン映画の原作。映画が良かったので原作も読んでみたんですが(日本で出てないかと思ったら、さすがハヤカワ)、原作者が脚本を書いていただけあって映画が非常によくまとめられていたのが分かりました。
ひと言で言ってしまえばヴァンパイアものですが、今までにないテイストというか。映画も原作もかなりホラーな描写を多々含みつつ、非常に切なくていとおしい、少年少女の恋愛物語。で、これあの、フジョシな方々には大変!おすすめであります(笑)!何故なのかは肝心な部分のネタばらしになりますんで書きませんが、ふおお…!となること間違いなし。私はなりました(笑)。
映画観た時にも感想書こうと思いつつ、ほったらかしてたんですが(ちなみにエンドリ大阪1日目の昼間に観たんでした)。主役の少年少女ふたりがとても良く、特に女の子が神秘的な美少女といった感じですごくかわいくて、このキャスティングでかなり成功してるなーと。スウェーデンの冬の重苦しく閉ざされた雰囲気、その中で出逢う12歳のふたりの惹かれあう様、そしてふたりの周囲で起こる不可解な事件の血なまぐささ、などなど様々な要素が絡み合って、恐ろしくも切なく美しい映画でありました。
上下巻をまとめてあるので映画では描かれていない部分が多いものの、省かれているのは大筋にはあまり影響のない部分なので、映画だけ観てもそれはそれで十分独立して楽しめますが。多少疑問に感じたり引っ掛かったりした部分や、突っ込んでは描かれなかった設定とかが原作を読むと全部明らかになって、そうかなるほどー!と納得。なので映画を観てから読むことをおすすめしたいですが、何しろ単館上映の上に終わってるところも多く…でもよかったら観てほしいなーと。
こちら映画の公式サイト→『ぼくのエリ』
ちなみにこの映画、まずうちの旦那が観たいと言い出して映画の公式サイトを見せられ、おおこれは萌える…!となって(笑)観に行くことになったんでした。という訳で、フジョシでなくともヲタクな方々には非常におすすめであります☆


しかしこれ、ハリウッドでリメイクて…ヨーロッパだからこその映画なんだけど。舞台がアメリカになっちゃったらどうなのかしら…。子供が主役だから色々制約厳しそうだしなあ。ううーん。