石舞台感想 その1

改めまして石舞台レポ、というか感想です。
あまりステージが見えなかったので、ビジュアル面の記憶はほとんどありません。それに加えてさほどツボらなかったので、速報にもビジュアル面のことを書くのをすっかり忘れていたのでした(笑)。←髭ってたら多分真っ先に書いてた(笑)。
長いので畳みますー。

★剛さんが登場、まず客席に向かって深々と一礼してからキーボードに。ポロンポロンと静かな曲を弾き始める。最初は立った客、段々座り始める(笑)。そして私はほぼ見えないことを悟ってビジュアル面を記憶するのを諦める(笑)。たまに人の頭の間からお姿を拝見できたので、全く見えなかった薬師寺よりは全然よかったですけども。
淡々とループする感じの環境音楽的な曲で、私は知らなかったんですが曼荼羅の展示の時のBGMで流れていた曲みたいですね。静かなキーボードの音に周囲の木々の葉ずれがさやさやと重なって、ふわっと別世界へ連れて行かれたような雰囲気でした。
気持ちいいけどいつまで続くのかなーと思い始めた頃に(笑)、まずパーカッションが加わる。それから次第にベース、ドラム、ギター、と加わっていき…ん?このギターの音はもしや、と思って慌てて人の頭の間から双眼鏡で必死に探すと、やっぱりいましたよ!師匠が!土屋"蘭丸"公平が!!この時点でもう今日来た甲斐があった、とテンションだだ上がり。薬師寺も建さん豪太さんがいたし、もしかしたら…とちょっと期待はしていたので、去年の麗蘭ツアーグッズのパーカーを着ていたわたくし(笑)。
★『Love is the Key』 いつもよりかなりゆったりしたテンポ、甘く重く絡みつくようなボーカル。剛さんは声がやや出づらそうでしたが、やはり寒さのせいかな。昨年のエンドリツアーでもややゆったりめでしたが、それよりもう少し緩く、でもその分重みのあるアレンジだったなと。師匠のギターも相俟って、エロティックさの増したLove is the Keyでした。
★『歴史』 イントロで何の曲か分からなくて、一瞬もしや新曲…?と思ったら、バンドアレンジの『歴史』でありました。バラード調ではあってもやはりかなり雰囲気が違っていて、ピアノのみより案外優しい感じがするというか、大人っぽい包みこむような曲になっていました。この時赤いレーザーが1本、ステージの向かって右脇から空の彼方へと伸びていたのが…やはり赤い糸、なんですよねえそれ(笑)。切れ始めていた雲の隙間に北極星が見えていたので、レーザーの伸びている方向を考えてしまいました(笑)。←大体東の方向だったと…何となく東京方面?(笑)
★『空が泣くから』 奈良ライブでは欠かせない曲。薬師寺でも思いましたが、奈良の空の下で聴くこの曲は格別。最初のMCで「雷だけ鳴りますようにってお願いしてた」と言っていたので、これのことだろうなーと思いました。鳴らなかったけどね(笑)。でももしここで本当に雷がなってたら、それこそ「神鳴り」だったなーとか思ったり。ライブ始まってから少しずつ雲が切れ始めていたのが、この曲あたりでさあっと晴れてきてかなり星が見えました。幾条ものライトが空へ向かって伸び、雲を照らしている様が幻想的。聴きながらほとんど前より空を見ていた気がします、わたくし(笑)。ステージがあまり見えないってのもありますが、元々つよしさんソロは見るより聴く方のが私の中では大きいので。
★『ソメイヨシノ』 空が泣くからと共に、これも奈良ライブに欠かせない曲。そんなにアレンジを変えていた訳ではないですが、師匠のギターがやはり効いていていつもよりブルージーな雰囲気に。泣きのギターってのはこういうのだなあ、とか思ったり。元々好きな曲ですが、より胸に染み入るようでした。ステージ周囲の木々にピンク色のライトが当てられ、まるで本当に桜が咲いているように見えたのも非常に効果的でした。
★『空〜美しい我の空〜』 美我空ツアーの時と同じく、十川さんのピアノのみのバージョン。これも奈良の空を思って作ったというだけあって、薬師寺でもそうでしたがやはり格別なものがあります。空へ向けられたライトと共に声も空へ伸びていくよう。「桜のリズム」を「あたしのリズム」、「桜が誘う」を「あなたが誘う」に歌い替えてました。まあ、色々と考えてしまいますな(笑)。この曲もほとんど空を見て聴いてました。
★『春涙』 空が泣くから、からここまでの4曲は、奈良ライブではほぼ毎回歌っている定番曲。奈良では必ず歌いたいっていうのがつよしさん的にあるんだろうなーと。わたくし個人的にはやや印象の薄い曲なんですが(…)、薬師寺の時は何故かちょっと涙腺を刺激されたのを覚えてます。でも今回はあまり印象に残ってないっす…すいません(笑)。
★『PINK』 曲前のMCで、「奈良の空はピンク色になるんです」「ある時期毎日眠れないことが続いて、そんな時に空がピンク色になっているのを見て涙が出た。奈良を思い出してなのか、東京の空も奈良と繋がっているんだと思って嬉しくてなのかは分からないけど」というようなことを言っていて、これは…と思ったらやはりこの曲が!今のつよしさんに歌ってみて欲しい曲の一つだったので嬉しかったです。当時よりずっと声が伸びるようになっているのが分かるなあと。ただ、この曲はやはり西川さんのギターの方が合うのかもなーと。今の腹をくくったつよしさんには師匠のギターがぴったりだけれど、あの頃の曲にはエッジの効いた尖ったギターが合ってたんだなあと、そんな点でも当時との違いを感じたのでした。
★『Say Anything』 PINKに続いて、おおっこの曲が来たか!な選曲。水色のレーザーが客席の上に波を作り、つよしさんの声と共にゆったりと水に漂うような空気を作り出す。もの悲しさの中に愛を投げ続ける強さのある、好きな曲なんですが、女性のコーラスがあるのに慣れているのでやや淋しい気も。
★『音楽を終わらせよう』 わたくしこれが大好きでして。Mステでの演奏が最高にカッコ良くて、生で聴きたいなあと思っていたので、今回やってくれてほんまに嬉しかった!しかも師匠のギターだし!!これが踊らずにいられますかってね!!
元々即興から生まれた曲でもあるし、「降ってきた言葉を歌います」とのお言葉通り、歌詞はほとんど即興でした。私は個人的につよしさんライブのクライマックスは即興曲だと思っているので、好きな曲である上に詞はこの時だけのものというのが堪らんかったです。印象の強かった部分は終了後すぐメモって速報に書きましたんで、他の部分について。「手を伸ばして」と歌いながら客席に手を伸ばし、客も応えて手を高く上げて手拍子したり前後に振ったり。割と客席に向かって呼びかけるような詞が多かったように思います。「君」という言葉も、今回はファンに対してだなと思って聴いていましたが…終わりの方は明らかに、ここにはいない特定の誰かのことになっていたような(笑)。「君を愛してる いつまでも愛してる 死ぬまで」と歌い上げて終わったのには、想いを届けようという気持ちが伝わる気がしてゾクゾクしましたです…。いつまでも愛してる、か…それお書きになってらっしゃいましたよね…。


と、各曲についての感想はこんな感じで。飛鳥という場所に似合った、非常に素晴らしいライブでした。1〜2曲ごとにMCっつースタイルも含めてね(笑)。
ひとつだけ残念だったのは、『Raindrop Funky』をやって欲しかったなーと。せっかくレコーディングメンバーが集まっていたのでね…あの蘭丸お得意パターンのギターとつよしさんのボーカルが重なるのを生で聴きたかったな〜。
MCについてと全体的な感想はまた別途書きますー。

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